/

難関大入試で広がる受験準備前倒し、実態は?

2022年8月16日の日本経済新聞朝刊1面に「一貫校強く『大器晩成』不利」という記事がありました。大学選びの軸が偏差値しかない時代ではなくなってきた一方で、最難関大学への競争は今も激化しています。難関大学入試の実態はどうなっているのでしょうか。

ここが気になる

全国の大学でAOと推薦の入学者が2021年度に過半となった一方、最難関大への競争は激化しています。背景には中高一貫教育の強化や拡大があります。一貫教育を徹底し進学実績を伸ばすため、成城や豊島岡女子といった東京都内の有力私立中高は次々に高校からの募集を停止。東京や千葉の公立一貫校でも同様の動きが進みます。茨城県では20年度以降、水戸第一高や土浦第一高など10校が中高一貫に転換しました。

難関大の合格へ中高一貫教育を重視しているのは学習塾も同じです。中1からの6年一貫指導を特徴とし、数学なら大学受験の範囲の大半を中3までに終える「鉄緑会」(東京)は2022年度の東京大学合格者の2割弱、518人を占めます。中高一貫への転換が増えている茨城県内の大手塾では、直近3年で一貫校向けコースの塾生が1.5倍になりました。

しかし、行き過ぎた競争は受験準備を前倒しで始めた子が有利になり、周りより遅れて能力を発揮する大器晩成型が不利になる構図を生む恐れもあります。1年で偏差値を40上げ慶応義塾大学に合格した高校生を描いた書籍が原作の映画「ビリギャル」でモデルとなった小林さやかさんは「小さい頃から塾に行かないとダメ」という風潮の助長や、周囲の大人が「あなたには無理」と意気込みをくじくことを危惧します。

若手編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。
この記事をまとめた人:前田健輔
2018年入社。首相官邸などの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。

【私の注目記事】契約した定額・使い放題のサービスを使い切れない「サブスク疲れ」が広がっています。90年代のトレンディードラマが見たくなり最近サブスクを契約しました。「ラブジェネレーション」を見て木村拓哉さんが本当に「ちょ待てよ」と言っていたことを確認できました。
新社会人応援コンテンツ

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

朝刊1面を読もう

日本経済新聞が最も大切にしている「朝刊1面」のニュースをわかりやすく、アレンジしてお届けします。

なぜこのニュースが大切なのか、インパクトはどこまで及ぶのか。
学生、若手社会人向けにニュースの背景を読み解くポイントをお伝えします。


動画で解説 日経電子版活用法

経営コンサルタントの小宮一慶氏が電子版活用法を動画で解説。より深くニュースを読み解くヒントが満載です。
>>日経電子版 活用動画

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン