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LNG燃料の車運搬船、日本郵船なぜ発注?

2021年6月15日の日本経済新聞朝刊1面に「郵船、車LNG船に1000億円」という記事がありました。日本郵船はLNGを燃料とする車運搬船に世界最大規模の1000億円を投じます。狙いはどこにあるのでしょうか。

ここが気になる

日本郵船は1000億円超を投じて12隻を発注します。燃料を従来の重油からLNGに変えると、航行中のCO2排出が約25%減ります。フォルクスワーゲンはLNG船の使用を実質上の入札条件とし、トヨタやホンダも供給網全体で排出減を目指しています。日本郵船は脱炭素要請の拡大をにらみ、2028年度末までに計20隻をLNG船にします。

世界で700隻ほどが稼働する車運搬船のうち、LNG船は数隻です。車運搬船の保有数で最多の日本郵船でも1隻のみで、12隻の発注は世界最大級になります。建造は国内2社に依頼します。日本の造船業は近年、中国や韓国勢に押されてきました。環境負荷の小さい船の需要が広がれば、活性化にもつながると期待されます。

将来的には次世代船の導入も視野に入れます。航行時にCO2を排出しないアンモニアや水素を燃料にする船で、20年代後半にも実用化するとみられています。日本郵船は50年度までに温暖化ガスの排出を15年度の半分に減らす目標を掲げています。この目標を達成するには、造船業界の技術革新もカギになりそうです。

日本郵船が20年に運航を始めたLNG燃料の自動車運搬船
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この記事をまとめた人:遠藤智之
2016年入社。科学技術などの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。観葉植物の販売が5年ぶりに増えたそうです。私もこれまで50種類ほど買いました。緑にあふれた自室は家族からジャングルと呼ばれています。

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