日銀が実施した「レートチェック」とは? - 日本経済新聞
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日銀が実施した「レートチェック」とは?

2022年9月15日の日本経済新聞朝刊1面に「政府・日銀、為替介入準備か」という記事がありました。日銀が為替相場の水準を銀行などに尋ねる「レートチェック」を実施しました。何を意味するのでしょうか。

ここが気になる

日銀は円買い・ドル売りの取引ができる価格を銀行などに尋ねました。この行為は「レートチェック」と呼ばれています。レートチェックは政府・日銀が直接通貨を売買し、相場に影響を与える「為替介入」の準備段階だとされています。円安局面で手持ちのドルを売り、円を買うことで円安に歯止めをかけ、相場の安定を図ることができます。

背景に急速な円安があります。円相場は3月上旬の1ドル=114円台から半年で140円台まで下げました。急速な円安で輸入品の価格上昇が止まりません。米アップルが発表したiPhone14の国内最低価格は、発売時として初めて10万円を超えました。現在の為替相場に日銀の黒田東彦総裁鈴木俊一財務相は警戒感をあらわにしています。

実際に政府・日銀が為替介入に動く上では、米国との協調が焦点となります。ドル高は米国の輸入価格を抑える効果があり、ドル高を歓迎する一面もあります。日本が単独で行う場合は効果に限度があります。為替相場をめぐり、政府・日銀関係者の緊張感が高まっています。

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この記事をまとめた人:宮脇雄斗
2020年入社。小売・レジャー業界の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。

【私の注目記事】USJが年間パスの内容を再編します。昔は鳥のように空を飛びたいという夢を持っていましたが、プテラノドンに背中をつかまれ飛び回るコンセプトの「ザ・フライング・ダイナソー」に乗ったところ、怖すぎて挫折しました。他にはない魅力的なアトラクションでしたが、今世は地上で過ごします。

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