偏差値時代終幕へ、大学一般入試なぜ減少? - 日本経済新聞
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偏差値時代終幕へ、大学一般入試なぜ減少?

2022年8月15日の日本経済新聞朝刊1面に「偏差値時代、終幕の足音」という記事がありました。推薦などで新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流になり、偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしています。年内入試の比率が上がり、従来型の一般入試が下がっているのはなぜでしょうか。

ここが気になる

明治大は2026年、42年ぶりに系列校を設けます。中高一貫校で、来年の中学1年生が高校を卒業する29年に7割が明大に推薦で入る体制を目指します。明大は現在、定員の7割が一般入試ですが、18歳人口の減少への危機感を背景に系列校の拡充に動きます。

大学が付属・系列校や指定校からの推薦などで入学者を9~12月に「囲い込む」動きが止まりません。入学定員に占める一般入試の比率は減っており、22年春は早稲田大が56%で02年比16ポイント低下、慶応大も57%で同7ポイント下げました。一方、AOと推薦による全国の大学入学者は21年度に50.3%と初めて半数を超えました。

時代の変化も背景にあります。正解があるか分からない問題に取り組む力が重要になり、思考力や学習への意欲を評価する入試への転換が求められるようになりました。一方で面接などで選考する総合型(旧AO)が定着してくると学力不足が新たな課題として浮上。大学入学後に学生を鍛える教育が求められています。

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この記事をまとめた人:古沢健
2019年入社。食品メーカーの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。

【私の注目記事】夏の甲子園で大阪桐蔭が25安打19得点の猛攻で3回戦に駒を進めました。昨秋の明治神宮大会を見にいきましたが、そこからさらに投打で計り知れない成長を見せている大阪桐蔭を止めるチームは現れるのでしょうか。

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