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ロシア産石油が欧州へ裏流通 竹内純子さんらとThink!

日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。9月2~9日の記事では、国際環境経済研究所理事・主席研究員の竹内純子さんが「ロシア産石油が欧州へ裏流通」を読み解きました。このほか「円安、割れる専門家予想」「自民党と旧統一教会」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう。(投稿の引用部分はエキスパートの原文のままです)

「ロシア石油が欧州へ裏流通」をThink!

ロシア石油が欧州へ裏流通 ギリシャ沖経由、日経分析(9月7日)
ウクライナに侵攻したロシアの石油が隠れたルートで欧州に流入している。ギリシャ沖でロシア発タンカーから石油を受け取り欧州の港に入港した船が半年で41隻と、1隻だった前年から大幅に増えていることが日本経済新聞の調査で明らかになった。

竹内純子さんの投稿】ここまでしなければならないほど、エネルギーは必要な財だということ。ロシア制裁だけでなく、温暖化対策でも同じですが、化石燃料を買わない、消費しないといっても「武士は食わねど高楊枝」というわけにはいかない究極の生活財・生産財ですし、全世界が一致団結して「買わない」を貫かねば意味がありません。ロシアの化石燃料による収入を定期的に試算しているフィンランドの研究機関は、侵攻開始から半年で、ロシアは化石燃料の輸出で1580億ユーロ(約22兆円)の収入を得たとする報告書を9月6日に公表しています。うち半分以上は欧州連合(EU)向けだったともされており、実効的な制裁が可能かどうかは難しいところです。

「円安、割れる専門家予想」をThink!

「円、150円視野」「景気減速で円高も」 割れる専門家予想(9月7日)
円が急落している。7日の外国為替市場で一時1ドル=144円台と1998年8月以来、およそ24年ぶりの安値水準を付けた。下落幅は1週間で5円にも達する。

白井さゆりさんの投稿】たとえば韓国や豪州を始め利上げをしている国でも通貨安が続いている。インフレは韓国で5.7%、豪州は6.1%で、インフレ目標から大きく乖離する。両中銀とも政策金利はFRBとかなり近い水準まで引き上げられているが、これらの国の通貨安はとまっていない。ドルのほぼ全面高と世界的な景気後退懸念の中での安全資産としてのドル資産需要の増加が背景にあるようだ。韓国では、日本と同じくインフレの主因は大半がサプライサイドの要因だが利上げを選択せざるをえないという。一方、豪州は米国のようにサプライサイドだけでなく需要も雇用も強いため利上げにより需要抑制の効果はあるだろう。多くの中銀にとって厳しい判断が続きそうだ。

「自民党、旧統一教会と接点179人」をThink!

自民党、旧統一教会と接点179人 調査結果を公表(9月8日)
自民党は8日、所属する国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の接点に関する調査結果を発表した。衆参両院の所属議員全379人から回答を得て、教団側と何らかの接点があったと確認したのは179人だった。

中林美恵子さんの投稿】数時間前まで、米議会Dirksenビルのとある上院議員のオフィスに居ました。旧統一教会の話題になり、数名の補佐官たちから質問攻めに遭いました。若い補佐官は旧統一教会の名前さえ知りませんでしたが、50歳以上くらいになると誰もが知っていました。2004年にDirksen上院ビルに文鮮明が来てセレモニーがあったという話題も飛び出しました。政治に取り入るのが常套手段の旧統一教会。日本での浸食の酷さを知り、彼らもショックなようでした。どうして日本のリーダーたちが「犠牲者」の問題に目を向けてこなかったのかが何より不思議そうでした。今後どこまで政治が本気でモラルを取り戻せるのか、大事な時だと感じました。

「エリザベス女王死去」をThink!

英国のエリザベス女王が死去 96歳、在位最長の70年(9月9日)
英国の女王エリザベス2世が8日、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。在位70年7カ月は歴代の同国君主で最長。

中空麻奈さんの投稿】96年間始終公人であることの大変さ。調子が悪くても、気分が悪くても、気に入らないことがあっても、笑顔で公務に立つのは想像以上に大変なことがあったはず。テレビで見たことがあるが、そんな女王の周りには常にコーギーがいた。彼女自身がブリーダーとなり、繁殖させてきたとか。コーギー用のお抱えシェフがいたというのは、ともすると批判になりそうな話でもあるが、何をするにも公にされる生活にコーギー達が大きな力を貸していたのだろうと想像する。"人生100年時代"。品や知性を失わず、多少の批判があっても常に軸をぶらさず、三日前まで公務に立っていた女王の生涯は一つの手本でもある。

「外貨定期預金が大幅増」をThink!

個人、外貨定期預金が大幅増 ソニー銀行は金利10倍超に(9月6日)
長期で外貨に投資する外貨定期預金の開設が活況だ。新生銀行の外貨定期預金残高は半年間で6割超増え、ソニー銀行では1カ月間の新たな預入額が半年前から8割増えた。

野崎浩成さんの投稿】ここまでの物価上昇が日本人の投資への意識を変えた、その結果の一つではないでしょうか。日本円で消費することを前提に、日本円を中心とした運用が意識の中心を占めている人が多く、外貨建て資産は高いリターンを狙う対象でしかなかったと思います。しかし、食糧自給率や対外エネルギー依存度を踏まえれば、日本円の相対的「購買力」が重要となることは明らかで、世界的なインフレ傾向ばかりでなく、購買力への意識を持たざるを得なくなりました。高利回り追求型としての外貨預金ではなく、通貨リスク分散、あるいは日本円購買力リスクヘッジのための外貨預金という位置づけに変容した感覚があります。

「コロナ長期化で息切れ倒産」をThink!

コロナ長期化で「息切れ倒産」 ゼロゼロ融資で過剰債務(9月5日)
長引く新型コロナウイルス禍に起因する企業倒産が広がっている。帝国データバンクによると、7月の倒産件数は2020年3月以降では初めて3カ月連続で前年同月を上回り、コロナ関連倒産も5~8月で計683件と前年比22%増えた。

諏訪貴子さんの投稿】リーマンショックの時、製造業は直撃を受けましたが、今回のコロナではじわじわと影響を受けています。今回のコロナではサービス業、主に飲食や宿泊業が行動制限により直撃を受けました。またコロナの影響が長期に及び過ぎ、国民の生活様式が現在が普通という感覚になっています。コロナ融資で融資をして頂いても、いつまで続くか分からない、しかもコロナ前の生活様式に戻る様子が窺えない状況では経営計画も立てられません。息切れ倒産が今後も増えると思います。日本は破産をしたら再起することが難しい国です。そこの制度改革をしなければ起業しようという人々が二の足を踏みますので、国には早期に対応して頂きたいと思います。


Think!
平日のニュースに投稿がつく「Think!」。これまでの投稿一覧と、エキスパートのみなさんのご紹介は次のページから。

【投稿一覧】
https://r.nikkei.com/topics/topic_expert_EVP00000
【エキスパート紹介】
https://www.nikkei.com/think-all-experts

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