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三井化学、全社員にどんなDX教育?

2023年1月10日の日本経済新聞朝刊1面に「三井化学、全社員にDX教育」という記事がありました。三井化学は全社員1.1万人を対象にDX(デジタルトランスフォーメーション)教育を実施するため、2030年度までに1000億円を投じます。どのようなDX教育をおこなうのでしょうか。

ここが気になる

AIを使った分析を実践します。AIの基礎的な使い方をeラーニングで学ぶレベル0からデータ分析の工程づくりを学ぶレベル3まで教育は4段階に分かれます。レベル3は「業界でDXの達人」と呼べる技能水準です。レベル3に相当し、各事業部でDXの司令塔となる「データサイエンティスト」を25年度までに165人育成します。

各事業部ではレベル2以下の社員がデータ分析をおこないます。例えば研究開発現場では実験データをAIに学習させて、仮想空間上での新材料探索のシミュレーションに生かします。また製造現場では各プラントで得た稼働状況のデータを分析。機器の劣化を予想したり、異常を早期に検知したりします。

DX人材の育成を急ぐのは、AIや量子コンピューターで新素材を効率よく見つける技術革新の波が化学業界に押し寄せているからです。住友化学はデジタル専門人材を2倍に、旭化成も24年度までに21年度の10倍となる2500人に増やします。DX人材の獲得競争が激しくなる中、教育に手厚く投資し自前で人材を育てる流れは続きそうです。

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この記事をまとめた人:浮島翼
2016年入社。首相官邸や立憲民主党の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。大河ドラマ「どうする家康」が始まりました。今年は徳川家康ゆかりの城や場所を訪れる旅に出たいと思います。
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