マイナ保険証、患者の負担どう変わる?
2022年8月9日の日本経済新聞朝刊に「マイナ保険証、窓口負担減」という記事がありました。厚生労働省はマイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」を提示した患者の窓口負担を軽くします。最大21円の上乗せ分が半額以下になります。新制度で患者の負担はどう変わるのでしょうか。

ここが気になる
現在、患者がマイナ保険証を使って受診した場合、診療報酬を初診で70円、再診で40円上乗せしています。医療費の3割を負担する患者の場合、自己負担はそれぞれ21円、12円増えます。新制度ではこの加算を引き下げ、初診時だけにします。また通常の保険証を利用した場合の負担を引き上げ、マイナ保険証の利用を促します。
マイナ保険証を使うと、医療機関は患者が加入している公的医療保険などを簡単にチェックできます。服薬状況や特定健診の結果などの情報を医療機関同士で共有し、同じ検査を何度も受けるといった無駄をなくす効果も期待されます。就職や転職、引っ越し後も同じカードを使えます。
加算制度には報酬を手厚くして医療機関にマイナ対応機器などの導入を促す狙いがありましたが、7月下旬時点で対応医療機関は約26%にとどまっています。厚労省は23年度から医療機関にマイナ対応を原則義務化する方針です。医療分野のデジタル化を進めるため、導入率の向上が課題となっています。

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この記事をまとめた人:古沢健
2019年入社。食品メーカーの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。
【私の注目記事】音楽フェス「ロッキン」が千葉で開幕しました。チケットの抽選にはずれて残念ながら見にいけませんでしたが、ライブが好きなので声を出して熱狂できるようになる日を心待ちにしています。
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