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外国籍の子の教育、なぜ「支援学級」頼み?

2021年5月10日の日本経済新聞朝刊1面に「外国籍の子『支援学級』頼み」という記事がありました。障害のある子ども向けの「特別支援学級」が、日本語の不得意な外国籍の子どもの受け皿になっています。なぜ「支援学級」頼みになっているのでしょうか。

ここが気になる

「外国人が多く住む」と文部科学省が位置づける8県の25市町では、外国籍の小中学生の特別支援学級在籍率が6.5%と、全小中学生でみた支援学級への在籍率の2倍にのぼりました。本来、特別支援学級は発達障害や知的障害を抱える子どもの教育が目的ですが、人数の多い通常学級で日本語が不得意な外国籍の子どもをサポートするのは難しく、その受け皿になっています。

国の対策も自治体任せです。文科省は外国籍の子らに対する別教室での日本語指導を単位への算入とともに認めていますが、実施するかどうかは校長に委ねています。自ら対策に乗り出す自治体も一部ありますが、外国籍の小中学生の約半数が「指導者がいない」といった理由で日本語の授業を受けられていません。

海外では公用語を母語としない子どもの語学力向上に向けた取り組みが進みます。米国は英語が苦手な子どもの数に応じて各州に補助金を支給し、年1回の試験で英語力を把握します。韓国も外国籍の子らを対象に韓国語の能力試験を実施します。働き手不足の緩和や企業のグローバル化に向け、外国人が安心して日本で暮らせるようにする上で教育体制の見直しが不可欠です。

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この記事をまとめた人:前田健輔
2018年入社。首相官邸などの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。楽天の松井投手が通算150セーブを達成しました。千葉ロッテファンでよく野球観戦をしますが、楽天戦で松井投手が登板すると、点をとるのが難しいので絶望します。

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