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アンモニア、なぜ脱炭素に必要?

(更新)
2021年7月8日の日本経済新聞朝刊1面に「脱炭素へアンモニア燃料」という記事がありました。肥料世界大手のヤラ・インターナショナル社(ノルウェー)は、23年にオーストラリアで再生可能エネルギーの太陽光発電からアンモニアを製造し、日本の火力発電所向けに燃料として供給します。なぜアンモニアに注目が集まっているのでしょうか。

ここが気になる

企業や家庭から出る二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスを減らす脱炭素の機運は高まっています。発電部門は日本のCO2排出量の約4割を占め、CO2を多く排出する石炭火力発電には世界的に逆風が強まっています。同部門の脱炭素の切り札として、燃焼時にCO2を出さないアンモニアが、代替燃料として期待されています。

アンモニアは肥料の原料として利用されています。既に生産設備や輸送インフラが整っており、同じように火力発電の代替燃料として検討されている水素より低コストで導入しやすくなっています。アンモニアの1キロワット時あたりの発電価格は23.5円で、水素だけを使う場合の97.3円の4分の1に抑えられるとの試算もあります。

一方で、天然ガスからつくるアンモニアは、製造する際にCO2が発生します。ヤラは太陽光発電を使い、製造時にCO2が出ない「グリーンアンモニア」を23年から試験生産します。日本で発電事業を手掛けるJERAに供給するとみられ、火力発電の燃料需要を掘り起こします。クリーンな燃料普及へ政府の支援も不可欠になります。

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この記事をまとめた人:横山龍太郎
2016年入社。大阪で自動車関連や医薬品、造船企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。「平成の怪物」と呼ばれた松坂選手が、今季限りで現役を引退します。1998年、高校野球の夏の神奈川大会決勝。家で試合を見ていましたが、松坂選手を生で見たい欲求に駆られ、祖父を巻き込み横浜スタジアムまで走った記憶を思い出しました。

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