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トヨタが特許数首位の全固体電池とは?

2022年7月7日の日本経済新聞朝刊1面に「全固体電池、トヨタ首位」という記事がありました。「全固体電池」の研究開発でトヨタなどの日本勢が先行しています。電気自動車(EV)向け次世代電池の本命とされる全固体電池とは何なのでしょうか。

ここが気になる

EV用電池の主流は電気を通す電解質が液体のリチウムイオン電池で、全固体電池はこの電解質を固体にしたものです。エネルギー密度が高まるため、同じ大きさの電池でも、航続距離を2倍に延ばしたり充電時間を3分の1に抑えられたりします。ただコストがリチウムイオンの4倍超かかるとの試算もあり、早期実用化へ大きな課題となります。

全固体の研究開発では日本勢が先行しています。世界全体で2000年から22年3月末までに公開された特許数を調べると、トヨタ自動車が1331件と首位でした。2位のパナソニックHD(445件)と3倍差があります。トヨタは1990年代から研究を手掛け、20年には全固体を搭載した試作車も他社に先駆けて完成させていました。

上位5社中4社を日本勢が占めますが、サムスン電子やLG化学など海外勢も追い上げてきました。韓国勢は電池の長寿命化など実用段階で性能に直結する特許を多く保有しています。独フォルクスワーゲンなども全固体搭載モデルのEVを投入する計画があります。日本勢がこれまでに培った知財基盤をどう生かすかが、今後の焦点となってきます。

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この記事をまとめた人:神戸優平
2017年入社。現在は電子版と紙面の編集を担当。魚の尾びれや内蔵などの食べられない部分を食品原料にする研究が進んでいます。最近はよくお総菜屋で魚の開きを買いますが、残った骨でお茶漬けを作ることにはまっています。年々食事や趣味がおじさんらしくなっており、焦燥に駆られています。
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