はやぶさ2採取の砂にアミノ酸、何を示す?
2022年6月7日の日本経済新聞朝刊1面に「はやぶさ2、砂に生命の源」という記事がありました。JAXAの探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取したサンプルの砂から、20種類以上のアミノ酸が見つかったことが分かりました。今回の成果は何を示しているのでしょうか。

ここが気になる
アミノ酸は生命の源となるたんぱく質の材料になるものです。宇宙から地球へ落下した隕石(いんせき)から検出されたケースはあるものの、地球以外で確認されたのは初めてとなります。はやぶさ2がりゅうぐうで採取したサンプルは20年12月に地球に届けられました。水や有機物が存在することはすでに確認されていました。
生命に不可欠な材料である水やアミノ酸の起源には、地球でつくられたとする仮説と、宇宙でつくられて隕石などによって地球へ飛来したという仮説があります。今回、りゅうぐうのサンプルから検出されたことで、地球外の天体にもアミノ酸が存在する可能性が濃厚になりました。
りゅうぐうのような小惑星には、太陽系が誕生した46億年前の痕跡が残るといわれています。地球誕生後に溶けてしまい、地上では確認できない物質が残っている可能性もあります。いまだに多くの謎に包まれている生命の起源や太陽系の成り立ちを解明する手掛かりになることが期待されます。

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この記事をまとめた人:古沢健
2019年入社。食品メーカーの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。オートロックの集合住宅で玄関横まで荷物を届ける置き配が始まったそうです。マンションに宅配ボックスがあっても数が限られ、入りきらずに再配達になってしまうこともよくあります。この仕組みが広がれば利用者の利便性が高まり、配達員にとっても再配達の手間が減るので一石二鳥だと思いました。
2019年入社。食品メーカーの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。オートロックの集合住宅で玄関横まで荷物を届ける置き配が始まったそうです。マンションに宅配ボックスがあっても数が限られ、入りきらずに再配達になってしまうこともよくあります。この仕組みが広がれば利用者の利便性が高まり、配達員にとっても再配達の手間が減るので一石二鳥だと思いました。

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