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2030年までに排出量半減、実現へ課題は?

2022年4月5日の日本経済新聞朝刊1面に「炭素半減に最大30兆ドル」という記事がありました。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑える方策をまとめました。実現へ何が課題となるのでしょうか。

ここが気になる

世界の温暖化ガス排出量を2030年までに半分に減らすには、最大30兆ドル(約3680兆円)の投資が必要との試算をIPCCが出しました。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界のクリーンエネルギーへの投資は年1兆ドル規模。今後10年未満で最大30兆ドルという投資額は、日本の国家予算(22年度)の約34倍に相当します。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州では一時的に化石燃料に逆戻りする動きも予想されます。石炭に代わるエネルギー源とみていたロシア産の天然ガスに頼るのが難しくなったためです。報告書では化石燃料を使う発電所が今まで通り稼働を続けると、温暖化ガスの削減目標は達成できないとし、脱炭素に向けた投資を改めて世界に促しました。

太陽光発電や風力発電の導入コストは技術進歩によって低下しています。電気自動車(EV)向け蓄電池の単価は10年間で85%下がりました。世界のEV販売台数は20年に19年比で41%増えましたが、普及は欧州と中国に偏っています。イノベーションの恩恵を新興国や途上国に行き届かせる方策が今後の課題となります。

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この記事をまとめた人:神戸優平
2017年入社。現在は電子版と紙面の編集を担当。民間の健康アプリのデータを医療機関で共有しやすくする仕組みが作られます。お腹周りのぜい肉が気になり始めた今日このごろ。4月なのに寒い日が続き、ランニングする気力が湧きません。
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