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日本の製造業、なぜアメリカで投資増やす?

2021年8月4日の日本経済新聞朝刊1面に「三菱ケミ、米で1000億円投資」という記事がありました。三菱ケミカルはアメリカに自動車や塗料に使う樹脂の原料をつくる工場を建てます。信越化学工業や日本製鉄など、他の製造業も現地での投資を増やします。理由は何なのでしょうか。

ここが気になる

米国では経済対策が次々と打ち出されており、経済成長への期待が高まっています。3月に行われた1.9兆ドル(約200兆円)の現金給付で、自動車など耐久消費財の売れ行きが好調です。大規模なインフラ投資の計画もあり、需要の増加が見込まれています。

日本の製造業が投資を増やす一因となっているのが、バイデン政権によるバイ・アメリカン法の強化です。政府が調達する製品について現在定めている国内製部品の使用比率をまず55%から60%に見直し、2029年までに75%へと引き上げる予定です。輸出では不利になる恐れがあるため、現地での生産を増やす必要があります。

三菱ケミカルはアクリル樹脂原料を増産するため、1000億円強を投じて新しい工場を建てます。信越化学や日本製鉄も増産に動きます。1~3月、日本企業の対外投資では中国向けが減った一方、米国向けは前年同期に比べ4割と大きく増えました。今後、米国で日本企業の存在感が高まることになりそうです。

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この記事をまとめた人:亀井亜莉紗
2018年入社。外食企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。成田空港の1~6月の国際線旅客数は前年同期と比べて89%減となりました。今となっては何も気にせず自由に海外旅行ができたコロナ前が遠く感じられます。

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