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クボタが燃料電池トラクター、どんな狙い?

2022年6月2日の日本経済新聞朝刊1面に「クボタ、燃料電池トラクター」という記事がありました。クボタは、2025年にも水素を燃料にする燃料電池車(FCV)のトラクターを世界で初めて商用化します。どんな狙いがあるのでしょうか。

ここが気になる

燃料電池は、水素と空気中の酸素の化学反応で電気を発生させます。FCVにはこの技術が使われており、走行中に二酸化炭素(CO2)を出しません。クボタは、農機に燃料電池を活用します。50~100馬力の中大型トラクターを開発し、欧米の大規模農家の購入を見込みます。

農機の脱炭素を実現するには電動化も選択肢ですが、農機は乗用車に比べて大きな出力が必要です。長時間作業するには電池の大型化が欠かせず、コストがかさみます。一方、燃料電池を使えば費用を抑えたうえで作業時間を長くできます。水素を農家に届ける燃料供給網の整備も見据え、農機の脱炭素を急ぎます。

農林水産省によると、農林水産分野における国内の温暖化ガス排出量は全体の約4%です。そのうち農機など燃料の燃焼に由来するものは3割程度を占めます。日本を含む各国政府は50年までにCO2の排出を実質ゼロにする目標を掲げており、農作業時にCO2の出ない農機の需要は高まるとみられています。

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この記事をまとめた人:横山龍太郎
2016年入社。大阪で自動車関連や医薬品、造船企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。23年春に卒業する大学生の採用選考が解禁されました。私が就活生の頃も、企業の採用担当者が内定者の引き留めに悩んでいた記憶があります。
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