オミクロン型、3回目接種にどう影響?
2021年12月2日の日本経済新聞朝刊1面に「国際線到着便、予約を停止」という記事がありました。国土交通省は日本に到着する全ての国際線について、新規予約を12月末まで停止するよう航空会社に要請しました。新型コロナの変異型「オミクロン型」の影響が広がるなか、ワクチン3回目接種の体制はどうなるのでしょうか。

ここが気になる
国際線の新規予約の停止要請について、国交省は「緊急避難的な予防措置」と説明しています。既に12月中の日本到着便を予約している人や日本から海外に出発する国際線は停止要請の対象外です。国内では、ナミビア国籍の外交官に続き、ペルーに滞在歴のある男性の感染が新たに確認されました。
新変異型の感染確認が続くなか、日本でワクチンの3回目接種がようやく始まりました。海外ではオミクロン型の感染拡大を背景に接種間隔を短くする国が出てきています。一方、日本政府は2回目接種から「原則8カ月」としています。日本医師会の会長は、ワクチン担当相に接種の前倒しを求めました。
ワクチン接種を前倒ししづらい背景には、供給量の問題があります。政府は、8カ月間隔を前提としてワクチンを確保しています。一斉に前倒しすれば、ワクチンの円滑な供給に支障が出たり、打ち手が足りなくなる懸念もあります。高い感染力を持つ恐れがあるオミクロン型。感染が広がらないことを祈っています。

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この記事をまとめた人:横山龍太郎
2016年入社。大阪で自動車関連や医薬品、造船企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。北海道観光の冬の目玉にサウナが急浮上しています。北海道には年に1回ほど旅行しますが、「ととのう」を求めて旅先の一つとして検討したいと思います。
2016年入社。大阪で自動車関連や医薬品、造船企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。北海道観光の冬の目玉にサウナが急浮上しています。北海道には年に1回ほど旅行しますが、「ととのう」を求めて旅先の一つとして検討したいと思います。

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