NZドルが戻り歩調 中銀 金融引き締めが支え
通貨番付
ニュージーランド(NZ)ドルが戻り歩調だ。対米ドルでは2月下旬に一時1NZドル=0.68米ドル台に乗せ、約1カ月ぶりの高値をつけた。NZ準備銀行(中央銀行)が金融政策の引き締めを進める姿勢を示し、買いの勢いが増している。

NZ中銀は2月23日、政策金利を0.25%引き上げ1%にすると決めた。3会合連続の利上げに踏み切り、保有資産を圧縮する量的引き締め(QT)を始める方針も発表した。
今年に入り、米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測が相場の上値を抑えてきた。だが、歴史的な高水準となっているインフレを抑えるため、NZ中銀は米国に先んじてQTに着手し、次回会合での利上げにも意欲的だ。市場では「中銀の『タカ派』姿勢はNZドル相場の支えとなる」(国内証券)との声が聞かれた。
(日経QUICKニュース)
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25日までの1週間でブラジルの通貨レアルが上昇した。商品価格の上昇や株高でレアルに買いが入った。
