スイスフラン、対ドルで堅調 「脱マイナス金利」に期待
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スイスフランが対米ドルで堅調だ。スイス国立銀行(中央銀行)の予想外の利上げをきっかけに、対ドルでは1ドル=1フランの等価(パリティ)から0.96フラン前後まで水準を切り上げている。「脱マイナス金利政策」の期待もフラン高を後押ししている。

スイス中銀は16日、インフレ抑制を優先するために政策金利を従来のマイナス0.75%からマイナス0.25%に引き上げると決めた。市場予想に反して約15年ぶりの利上げに踏み切ったほか、利上げ幅も0.50%と大きくフラン相場は急伸した。
22日にはスイス中銀のジョルダン総裁が「我々のインフレ予測を正しく解釈すれば、一段の引き締めが必要だとわかるだろう」と述べ、追加利上げを示唆した。次回9月の会合で長年続けてきたマイナス金利政策を終える可能性が高く、目先はフラン相場の支えとなりそうだ。
(日経QUICKニュース)
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24日までの1週間でロシアの通貨ルーブルが上昇。ロシア政府の為替管理により、相場が高値で推移しやすくなっている。
