カナダドル、対米ドルでじり高 原油相場上昇が追い風
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カナダドルがじり高となっている。先週には一時1米ドル=1.33カナダドルちょうど前後まで上昇し、2022年11月中旬以来の高値を付けた。原油相場の上昇を受け、産油国通貨のカナダドルに買いが入りやすくなっている。

米原油先物相場は23日に1バレル82ドル台後半と22年12月上旬以来の高値に浮上した。新型コロナウイルスに関連した行動制限を緩和した中国の経済活動が正常化し、原油需要が回復するとの見方が広がっている。
一方、カナダ銀行(中央銀行)は25日、これまで続けてきた利上げを一時停止すると表明した。インフレが減速するなか、これまでの金融引き締めが景気や物価に与える影響を見極める構えだ。利上げを続ける他の主要国との金融政策の方向性の違いがカナダドルの重荷となり、目先は方向感が出にくくなるとの見方もある。
(NQNニューヨーク=川上純平)
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27日までの1週間でオーストラリアドルが上昇した。物価高で中央銀行が利上げを続けるとの見方から買いが入った。

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