[社説]嘆かわしい対北制裁案否決
[有料会員限定]
国連安全保障理事会の分断を象徴する光景だ。対北朝鮮制裁決議案が常任理事国の中国とロシアの拒否権行使によって初めて否決された。差し迫った脅威である北朝鮮の核・ミサイル問題に民主主義の国々との対立を持ちこむ利己的な行為だと言わざるを得ない。
北朝鮮に制裁を科す決議は2006年以降、いずれも全会一致で採択していた。今回は理事国15カ国のうち米英仏を含む13カ国は賛成票を投じた。
北朝鮮による6回目の核...

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。