不毛な対日報復とゼロコロナ、中国が突然放棄の裏事情
編集委員 中沢克二
[有料会員限定]
日曜日だった1月29日午後、日本の中国大使館のホームページ上に、目を皿のようにして探さないと分からないほど小さな「お知らせ」が出た。クリックして開くと「本日より、日本国民に対する中国一般査証の発給を再開します」とある。
中国政府が、対抗措置として打ち出した日本人向けビザ発給停止を解除する、という意味である。事実上の報復は、中国からの渡航者に対する新型コロナウイルス感染症の検査導入など要件を厳格化...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。

経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。