春秋(1月29日)
[有料会員限定]
若い世代の間で短歌がブームだという。1987年から続く東洋大学の「現代学生百人一首」には今年度、国内外から約6万6千首の応募があった。詠み人の多くが中学生、高校生だ。入選作を読めば、三十一文字(みそひともじ)に込められた10代の感性がまぶしく、少しうらやましい。
▼コロナ下での閉塞感をなげく歌の一方で、こんな一首がある。「文化祭初の対面ミュージカル拍手はこんなに嬉(うれ)しかったか」。日常が戻り...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り386文字