春秋(6月27日)
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5年前、批評誌「ゲンロン」が2号にわたりロシア現代思想の特集を組んだ。ここで紹介されたのが「ソ連崩壊後のロシアを代表する右派論客」というドゥーギン氏の「第四の政治理論」という一文だ。プーチン氏を支持するロシア人の心の内を知ろうと、ひもといた。
▼論文は難解だが主張をまとめた一覧表に助けられた。自由主義も共産主義もナチスも誤りだった。国や大衆ではなく「宗教的貴族」が政治と経済を仕切れ。その中心はツ...
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