「親ロ」曲げぬ習近平氏、経済に響けば権力闘争の火種に
編集委員 中沢克二
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市民や子供が次々犠牲になるウクライナ情勢を巡って、中国国家主席の習近平(シー・ジンピン)は、なぜここまでロシア大統領、プーチンとの盟友関係と親ロシア路線にこだわるのか。謎を解くカギのひとつは10年前、習が共産党トップの総書記に就いたばかりだった頃の旧ソビエト連邦に関する発言にある。
「最後にゴルバチョフは軽いひと言でソ連共産党の解散を宣言し、大きな党が消えた。党員比率が我々(中国共産党)を超える...
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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。