春秋(5月20日)
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落語の「芝浜」に、拾ってきた財布の金を数える場面がある。魚屋の熊五郎と女房が、震える手で「いち、に、さん。ひい、ふう、みい……」。声を潜めて勘定して「42両!」。演者によって額はまちまちだが、まさかの大金が運命を変えていくのはご存じのとおりだ。
▼こちらの男も、自分の口座に並んだ数字を眺めて仰天したに違いない。46300000。いち、じゅう、ひゃく、せん……「4630万円!」。山口県阿武町が新型...
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