春秋(6月18日)
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とても甘いお菓子だったという。砂糖も蜂蜜もたっぷりだと、昔の新聞記事にある。福島県大熊町にあった「原子力最中(もなか)」だ。東京電力福島第1原子力発電所が営業運転を始めた1971年に地元の和菓子店が売り出し、あの事故が起きるまで、ときどき話題になった。
▼もなかの皮に、原子炉建屋がデザインされていたそうだ。産業に恵まれずにいたこの地域にとって、原発がいかに大きな存在だったかを示していよう。国策に...
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