春秋(6月20日)
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先だってNHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」を聞いていて、はっとするような質問に出合った。「なぜ雨の日を『天気が悪い』と言うのですか?」。思い込みという名のぜい肉で分厚く重たくなった常識の脇腹を、小さな指でつつかれたような心持ちになった。
▼尋ねた小学5年の児童は不思議に思った。きっと曇りのないまっさらな心と頭で。なぜ雨=天気が悪い、なのだろうと。気象予報士の誠実な答えもよかった。世の中には...
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