苦境の「共青団派」李首相が突如復権、経済失速で出番
編集委員 中沢克二
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中国共産党内で首相の李克強(リー・クォーチャン)がここにきて突如、「復権」したことが大きな話題になっている。この9年余り、国家主席の習近平(シー・ジンピン)は自らに権力を集中し、国務院(政府)のトップに立つ李が担うべきマクロ経済政策を巡る権限も有名無実化してきた。だが、この1カ月で様相が一変している。
多くの党員らが目を見張ったのが、5月14日に共産党機関紙、人民日報が第2面のほぼすべてを割いて...
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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。