春秋(5月16日)
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鉄道紀行の名作「時刻表2万キロ」に、兵庫県の加古川線が登場する。著者の宮脇俊三は旧国鉄全線の「完乗」をめざして旅を続け、このローカル線には1975年の大みそかに初めて足を踏み入れた。「地味ではあるが、人口密度の濃い地域なので接続も概してよい」
▼そんな路線とあって後年の民営化でも生き残ったのに、昨今は赤字続きだ。先月、JR西日本が公表した採算性の低い30の区間には同線の谷川―西脇市の約17キロメ...
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