統治改革に魂は入るか みずほの失敗、人ごとでない
本社コメンテーター 上杉素直
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組織の隅々にまで活気と規律をもたらし、収益力を鍛えつつ危機管理に神経を研ぎ澄ませる。そんな洗練された経営を形作るのがコーポレートガバナンス(企業統治)改革の究極のゴールだ。
社外取締役の登用などをうたう改革の道しるべ、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)がつくられて7年目。2021年は同コードの改訂という節目を迎えた一方で、日本の取り組みはこのままで大丈夫なのかという疑問もちらついた。...

金融ビジネスや金融政策、税制・財政をはじめとする経済政策、社会保障の現場を取材してきた。2010年からのロンドン駐在では欧州債務危機に揺れる政治や行政、人々の暮らしをのぞいた。編集委員を経て18年から現職。