温暖化予測でカギ握る「気候感度」 IPCC報告、精緻に
科学記者の目 編集委員 安藤淳
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国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第1作業部会が、世界の気候変動の実情や予測に関する科学分析の結果を報告書にまとめた。人間活動に伴う二酸化炭素(CO2)などの排出が温暖化をもたらしたのは「疑う余地がない」と断言したほか、産業革命前からの世界平均気温の上昇が1.5度に達する時期を、3年前の特別報告書よりも約10年早くなると予測したことが注目されている。だが、この報告書の焦点はほかにも...

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