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春秋(12月12日)

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小林秀雄に「人形」という短い随筆がある。大阪行きの急行の食堂車で、上品な老夫婦と同席した。妻は大きな人形を抱いている。スープをまず人形の口元に運ぶ。その後、自分の口に入れたのだ。高名な評論家は察した。人形は戦争で失ったわが子の分身なのだろう。

▼夫は妻の所作を穏やかに見守る。こんな振る舞いが、もう長く続いているのだ。遅れて着席した若い女性客も、老夫婦の心情を理解したようだ。奇異なまなざし、余計な...

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