「根拠なき高圧」政策 米国を縛ったリーマン危機の経験
Global Economics Trends 編集委員 小竹洋之
[有料会員限定]
1996年12月5日、当時のグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長は、IT(情報技術)ブームに沸く米国の株高を「根拠なき熱狂」と評した。早朝の入浴中にスピーチ原稿の推敲(すいこう)を重ね、満を持してバブルの膨張に警鐘を鳴らしたのは有名だ。
それから四半世紀。今の米国を覆うのは、いわば「根拠なき高圧」への疑念だろう。多少の景気過熱や物価上昇を恐れず、財政出動と金融緩和のアクセルを踏み続ける「...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。
関連リンク
関連キーワード