米国の中国パージは危うい 多様な人材流入の妨げに
上級論説委員 小竹 洋之
[有料会員限定]
「黄色い恐怖の寓話(ぐうわ)」という短編小説がある。米作家のマーク・トウェインが100年以上前に執筆した。西洋人を「チョウ」、東洋人を「ハチ」に見立て、2つの文明の行く末をほのめかしたことで知られる。
チョウは蜜づくりと殺りくの技にたけ、王者として君臨していた。広大なハチの帝国を制するのを拒まれたため、脅威論をあおって力ずくで抑え込みにかかる。いつしか抵抗する者はなくなり、つかの間の平和が訪れた...