ダボスが問う「政高経低」の解 企業はしたたかに変身を
本社コメンテーター 西村博之
[有料会員限定]
5月下旬、約2年ぶりの対面開催となった世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で参加者の表情を曇らせた言葉がある。「自由は自由貿易よりも貴い」。北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長の発言だ。
ウクライナでのロシアの蛮行を前にした危機感の表れだろう。自由や安全保障のため自由貿易を捨てよともとれる発言は、経済より政治や地政学が重みを増す「政高経低」の世界を浮き...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。

経済・金融政策、市場、銀行、貿易を取材。日銀キャップなどを経てニューヨーク駐在。トランプ政権の移民政策に関するルポが世界新聞・ニュース発行者協会の18年「アジア・メディア賞」特集部門で銅賞。経済部次長、英文統括エディター、編集委員兼論説委員を経て現職。近著に「リブラの野望」。