中国「偵察気球」問題の伏線は仙台に 日本揺さぶる撃墜
編集委員 中沢克二
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まさか、子供の頃に見て恐ろしさを覚えた思い出があるUFO(未確認飛行物体)なのだろうか……。
心が騒いだのは、朝の出勤途中のことだった。日本の安全保障にとって重要な自衛隊関連施設も多い東北地方の宮城県。その中核都市、仙台市にある宮城県庁近くから、ふと空を見上げた。梅雨入りしたうっとうしい季節には珍しく、完璧に晴れ渡った真っ青な天空だったからだ。
何かおかしい。そこに真っ白な見慣れない風船が浮かん...
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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。