春秋(3月2日)
[有料会員限定]
同じ時間に、同じ場所で、みんなで同じものを食べる――。そうすることで人々は、はるか昔から連帯感を養ってきた。日本ではこれが中世以降にずいぶん発展したらしく、室町時代には領主が検注(土地調査)のあと、農民ともども飲んだり食ったりしていたという。
▼生活史家の原田信男氏は近著「『共食』の社会史」で、こうした文化の多様な側面を浮かび上がらせている。神との食、農耕や収穫にまつわる宴、そして近代に盛んになっ...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り361文字
関連企業・業界
企業: