東レ、ABSとPBT樹脂を値上げ 18年以来、原料高で
東レは自動車部品や家電製品などに使うアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂とポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂を2021年1月4日出荷分から値上げすると発表した。原料価格に加え、海上運賃なども上昇しており、製品価格に転嫁する。
値上げ幅はABSなど「トヨラック」や「トヨラックパレル」の製品名で販売する合成樹脂が1キロ30円以上。汎用品では1割前後、特殊品で3~8%程度とみられる。PBTは国内向けが1キロ50円、海外向けが同0.5ドルとしている。
ABSの値上げは2018年10月出荷分以来、2年3カ月ぶり、PBTは18年11月分以来、2年2カ月ぶり。いずれも、自動車を中心に合成樹脂の需要が回復しており、主原料の取引価格が高騰している。
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