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大阪桐蔭、三度目の正直で智弁学園に勝利  夏へ弾み

春季近畿大会決勝で智弁学園を破った大阪桐蔭の選手たち=共同

高校野球の名門・大阪桐蔭(大阪)が、高い壁だった同じ関西勢の智弁学園(奈良)をついに破り、近畿王者の座を奪還した。昨年の秋季近畿大会決勝、今春の甲子園初戦で立て続けに敗れた因縁の相手と、5月30日の春季近畿大会決勝で再び対決。延長十回の激闘の末、4-2でサヨナラ勝ちした。「三度目の正直」でライバルを倒し、勝負の夏へ弾みをつけた。

大阪桐蔭の現チームにとって、智弁学園は難敵だった。西谷浩一監督が「(智弁の小坂将商監督は)3年計画ではないですけど、この学年で(勝負する)という思いを持っているように感じる」と話す通り、前川右京と山下陽輔の強打者2人、小畠一心と西村王雅のダブルエースを擁する選手層の分厚さは大阪桐蔭にも引けをとらない。

智弁強しを印象づけたのは春の甲子園での対戦だった。大阪桐蔭は秋の雪辱を胸に挑んだが、返り討ちにされた。プロ注目の3年生の左右二枚看板、松浦慶斗と関戸康介がともに打ち込まれ、6-8で敗退。春の初戦敗退は同校初で、春の甲子園の連勝記録も10で止まった。

同じ相手に2度負けた大阪桐蔭は5月の春季近畿大会で新たな姿をみせた。背番号1は松浦でも関戸でもなく、春の甲子園では控えだったが「コントロールがよく、実戦力がある」(西谷監督)という3年生右腕の竹中勇登だった。そして、22日の1回戦の綾羽(滋賀)戦で先発したのはその竹中でもなく、2年生の川原嗣貴。大役を担った188㌢の長身右腕が6回を5安打9奪三振2失点と好投し、西谷監督は「経験を積ませたかった。丁寧に投げていたと思う」と評価した。

29日の智弁和歌山(和歌山)との準決勝には竹中が先発して9回2失点と力投。智弁学園との決勝には川原が先発して6回を2失点に抑え、2番手の竹中も4回無失点。松浦と関戸の二枚看板を起用せず近畿王者の座をつかんだ。

西谷監督は春の甲子園で背番号1だった松浦を春季大阪府大会ではベンチ入りからも外し、体をつくり直す特別メニューを課した。この成果で「松浦は下半身がだいぶ安定してきた」(監督)と、夏にエース返り咲きを目指す。春季近畿大会で出番のなかった関戸も復調すれば、大阪桐蔭は全国でも屈指の投手層で夏を迎えることができる。

今春の甲子園を制した東海大相模(神奈川)が3投手を併用したように、複数投手の育成は球数制限時代に甲子園で勝ち上がる条件だ。大阪桐蔭も高校生トップ級の投手を4人もそろえ、夏に日本一を目指す陣容を整えた。(田村城)

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