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村上右磨、世界に肉薄する遅咲きの雄 後半の滑り磨く

スピードスケート 北京五輪の主役候補㊥

3月のシーズン最終戦で34秒44の男子500㍍国内最高記録をマークした=共同・代表撮影

かつて6大会連続で五輪の表彰台に上がるなど、お家芸と呼ばれたスピードスケート男子500㍍。ここ2大会はメダルを逃してきた花形種目で今、北京の頂点を狙えるスプリンターが2人も現れた。村上右磨(高堂建設)は今季、抜群のスタートで日本記録保持者の新浜立也(高崎健康福祉大職)と世界レベルで競い、勝利と自信を重ねてきた。「レース後半にはすごく伸びしろがある」と話す28歳はまだまだ成長途上だ。

――3月の最終戦で出した国内新記録の34秒44は日本勢が参加しなかった2月の世界選手権の優勝タイム(34秒39)に肉薄した。

「自分の平均を高くしようと臨んだシーズンで求めていた結果を残せ、評価できると思う。数年前までは最初の100㍍を全力で滑っても(世界トップレベルの)9秒5が出るか出ないか。それが昨季から、ちょっと力を入れれば9秒4が出る感覚が分かってきた。無理せず9秒5が出せる自信と技術がつき、余裕が生まれたことが大きい」

「スタートはできるだけミスをせず、1歩目から上体を低くして効率よくプッシュすることを意識している。ベストを目指すのではなく、10本滑れば10本同じくらいにコントロールできることが強みだと思う」

伸びしろがある後半の滑りを磨きたいという=共同・代表撮影

――ワールドカップ(W杯)で初優勝したのが27歳の時。北京五輪に出場すれば、29歳で初の大舞台を踏むことになる。

「多くの選手が20代前半で代表のトップになっている。自分は遅咲きだが、ここまで毎年タイムは速くなっており、少しずつ課題を克服してきた成果だ。W杯初優勝の頃は何度も34秒5前後のタイムを出せており、さらに速く安定できれば金メダルも狙える」

――スタートの速さ、安定感の一方、コーナーや後半の滑りには課題がある。

「W杯初優勝後の後半戦や世界選手権では(最終コーナーでインコースを回ることになる)アウトスタートになり、スピードのある中でコーナーを曲がりきれなかった。五輪でもどちらになるかは2分の1の確率。自信のない中でスタートしたくないと、上体を最後までぶらさない滑りを目指してきた。それがコーナーの改善やトップスピード向上につながった」

「外国人選手や新浜選手と比べ、自分は最後の200㍍のスピードが圧倒的に足りない。尻の高さや体がぶれる課題は3月の最終戦でも出た。体力不足もあるが、コーナーから直線への切り替えの技術が不十分。ここが最後の詰め、伸びしろだと感じており、この夏からのトレーニングでしっかり取り組みたい」

(聞き手は鱸正人)

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