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女子バスケ吉田引退 メダルの夢、次代に託し指導者へ

バスケットボール女子元日本代表の司令塔で、Wリーグ11連覇に貢献するなど長く第一線で活躍した吉田亜沙美(33)が1月、現役引退を発表した。2019年にも1度コートを離れ、東京五輪を目指して復帰したが、新型コロナウイルス禍による五輪の1年延期に直面。今回はどれだけ待っても再挑戦の思いが湧かなかったという。新たな目標は指導者。「五輪でメダルを取れるポイントガード(PG)を育てたい」と次の道へ歩み出している。

リオデジャネイロ五輪オーストラリア戦でシュートを決める吉田。大逆転負けを喫し司令塔の重要さを痛感した=共同

「気持ちがないとプレーできない」と常々語ってきたベテランは先行きの見えない中、静かに己と向き合ってきた。五輪延期決定後の昨年5月にJX-ENEOS(現ENEOS)を退団。その後は「1度目の引退後のように何か変化があるかな」とあえてバスケットから離れたが「半年たっても気持ちは変わらなかった」という。

迷いが完全に消えたのは小中学生向けのイベントに参加した昨年11月のこと。「子供の笑顔を見てプレーより教えることへと整理がついた」。リーグ12連覇を目指した昨季はコロナ禍で打ち切られており、結果的に昨年2月23日のリーグ戦が現役最終戦になった。

2019年3月に1度現役引退を表明。その後に復帰したが、東京五輪の1年延期を受けコートを去る決意をした(19年3月の引退記者会見)

抜群のパスセンスと攻撃力が持ち味だった吉田はWリーグ11連覇を支え、主将として臨んだ16年リオデジャネイロ五輪で8強入り。長いキャリアの中でも思い出深いゲームの一つが、最大16点リードから逆転負けした同五輪1次リーグのオーストラリア戦だ。

終盤に守備陣形を変えた相手に対応できず、「みんなの足が止まった時、自分がコントロールできなかった」。体格では強豪に劣るチームの司令塔として、試合の流れを読み切る重要さを再確認したという。今の日本はさらに攻守のテンポが上がり、全員が3点シュートを放つスタイル。瞬間的な判断と正確さを磨くため「練習からあらゆることを想定し、自分で答えを見つけることが大切」と助言する。

指導者としての具体的な道筋は未定だが、「将来はWリーグ、日本代表のコーチになりたい。PG専属コーチにも挑戦したい」。届かなかったメダル獲得の夢を託す後輩たちに、技術や経験の全てを伝えていくつもりだ。

(鱸正人)

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