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高木美帆、平昌後の葛藤も力に 好記録連発も慢心なし

スピードスケート 北京五輪の主役候補㊤

コロナの影響で海外遠征がなかった今季は国内大会で好記録を連発した=共同

3月に今季の活動を終えたスピードスケートの日本選手は、新型コロナウイルス禍で国際大会なしという異例のシーズンを過ごした。開幕まで約10カ月の北京冬季五輪で金メダルが期待される主役候補は短いオフの今、どんな思いで大舞台を捉えているのか。平昌五輪で3つのメダルを獲得した女子中距離のエース高木美帆(26、日体大職)は好記録連発にも慢心せず、「北京では積み上げたもの、信じてきたことをぶつけたい」と自身との対話を続けている。

――国内大会でリンク新記録や国内新記録を連発したシーズンだった。

「昨年春から夏ごろはコロナ禍でスポーツをやること自体に葛藤があった。海外派遣がなくなり、自分がどうすべきかも考えたが、五輪中止という話が出たわけではない。海外に行けないからと自分に甘くなれば、北京に向かおうというときに走り出せない。普段と違う環境でもできることを探すことが多かった」

「好記録は自信になると考えていたが、終盤になると今季できたから来季も大丈夫という安易な考えは危険と思うようになった。(負担のかかる)時差や長距離移動がないシーズンは初めて。例年なら日本で滑らない時期の記録も多く、平昌までの4年間と比べても成長過程にいるとは思えないからだ。海外勢と直接競えなかったことは色々な意味で大きかった」

モチベーション維持に悩んだ時期を乗り越え、「今は北京に向かっていきたいとはっきり言える」と語る=共同

――団体追い抜きで金、個人種目で銀、銅メダルを獲得した平昌五輪後はモチベーションの維持に悩んだ。

「平昌のときは上がっていく調子や成績を落とさないでどこまでいけるかという感じで、自分がどう戦いたいかを考える余裕がなかった。平昌直後は『また4年間できるのかな。しんどいな』と感じたり、スケートに対する気持ちが真摯じゃなかったりもしたが、今年2月ごろには北京に向かっていきたいとはっきり言えるようになった」

「平昌後の3年間で1500㍍の世界新記録を出したり、世界スプリント選手権で優勝したりして、(世界の強豪と)戦うことにワクワクする感情を抱くようになった。そういうレベルまではきたのかなと思う。今は北京に向け、理想の滑りをしたいという気持ちではなく、積み上げたもの、信じたものを最高のレベルまで準備してぶつけたいという感じでいる。五輪の目標を含め、今後もずっと向き合い、問い続けると思う」

――平昌五輪で出場した1000㍍、1500㍍、3000㍍以外の個人種目への意欲は。

「(500㍍など)全種目に出ること自体を目標とすることは絶対にない。(結果を)狙いにいく覚悟を持てた時に決めると思う」

(聞き手は鱸正人)

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