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紀平、4回転成功「きれいに跳べた」

 女子フリーの演技を終えガッツポーズする紀平梨花(代表撮影)=共同

女子シングルの最終グループ最終滑走。紀平のハイライトは演技の初っぱなだった。ピアノの音色に合わせて滑り出し、まだ成功したことのない4回転サルコーに踏み切る。固唾をのんで見守った観客が、クリーンな着氷に沸きたった。

昨年の全日本でも挑戦への意欲を口にしていたが、フリー当日に回避した。長らく持ち越しとなっていた〝宿題〟に見事に回答した。

「すごくきれいに跳べた」という自己評価の通り、プラス3.19という高い出来栄え点を得た。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足と判定されたが、残るジャンプは大きなミスなくまとめた。

最後のポーズを決めると、笑顔で数回うなずいた。「今回の演技には満足しています」。SPとの合計で234.24点をたたきだし、2年連続で全日本女王の座を射止めた。

 女子で2連覇し、笑顔の紀平梨花(代表撮影)=共同

当日午後の公式練習では4回転の成功率は低かった。何度もコーチの元へ滑り寄って話し合ったり、靴を固定するテープを巻き直したり。

成功すれば高得点を稼げる大技だが、転倒すれば連覇を逃しかねない。「二兎(にと)を追う者は……」を避けたいなら、昨年と同じ安全策を選んでもよかった。

リスクを承知で攻めたのは「(今年は)4回転のためにトレーニングを積んできた」という強い思いによるもの。試合のない期間に一回り大きくなった自信があったから、当日の不調にも心は動じなかった。

この大技の成功は日本のシニア女子では史上2人目だ。「練習、全ての行動があの一瞬につながった」。この1年の成長を、単純明快な形でファンに届けた。(木村慧)

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