WBCアーカイブ・2017年 日本、またも準決勝で敗退

野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本代表の戦いぶりを振り返る「WBCアーカイブ」。今回は小久保裕紀監督が率いる日本が2大会連続で準決勝敗退に終わった2017年の第4回大会の足跡をたどる。
1次リーグ
【第1戦 ○日本11-6キューバ】
1次リーグB組の日本は2-1の五回に松田宣浩(ソフトバンク)の3ランなどで加点、七回以降も筒香嘉智(DeNA)の2ランなどで着実に点を加えた。先発の石川歩(ロッテ)が4回1失点と好投。終盤に救援陣が打ち込まれたが、最後は牧田和久(西武)が1回無失点で締めた。
【第2戦 ○日本4-1オーストラリア】
1-1の七回に中田翔(日本ハム)のソロで勝ち越し、八回には筒香の2ランでリードを広げた。先発の菅野智之(巨人)は五回途中1失点。3番手の千賀滉大(ソフトバンク)ら救援陣も好投した。

【第3戦 ○日本7-1中国】
一回、山田哲人(ヤクルト)の犠飛で先制。二回に小林誠司(巨人)が2ラン、三回は中田の2ランで加点した。先発の武田翔太(ソフトバンク)は3回1失点。6投手のリレーで逃げ切った。
2次リーグ
【第1戦 ○日本8-6オランダ】
2次リーグE組の日本は6-5の九回に則本昂大(楽天)が同点に追い付かれたが、無死一、二塁からのタイブレークで行われた延長十一回に中田の2点打で勝ち越し。9番手で登板した牧田が2イニングを無失点に抑えた。
【第2戦 ○日本8-5キューバ】
5-5の八回、代打・内川聖一(ソフトバンク)の犠飛で勝ち越し、さらに山田の2ランで突き放した。先発の菅野が4回4失点とつまずいたが、平野佳寿(オリックス)、松井裕樹(楽天)ら救援陣が力投し接戦をものにした。

【第3戦 ○日本8-3イスラエル】
六回、筒香の先制ソロと松田の適時二塁打などで一挙に5点を奪う。先発の千賀は5回を投げ被安打1、無失点。その後は4投手でつないだ。
準決勝
【●日本1-2米国】
日本は米国との接戦を落とし、前回の13年大会に続き準決勝敗退に終わった。1-1の八回、先発・菅野の後を受けた千賀が1点を失った。打線は六回に菊池涼介(広島)のソロで追い付いたが、散発4安打と貧打に泣いた。
決勝は米国がプエルトリコを8-0で下し、初優勝を遂げた。


日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶり3度目の優勝。大リーガー・大谷翔平や日本代表では初の日系人選手となるラーズ・ヌートバー、メジャーに挑戦する吉田正尚らが活躍。世界一を14年ぶりに奪還した選手たちの最新ニュースをお伝えします。