ソフトバンクホークス、球界変革のトップランナー
連載「ホークスの『常勝』志向」

2022年までの9年間でプロ野球日本シリーズ制覇6度の福岡ソフトバンクホークス。充実した育成システムの整備や専門家を登用してのデータ活用など、他球団に先駆けた取り組みの数々で球界をリードする存在になりました。先進的な試みを続け、チームの強さにつなげる秘密は何か。「スポーツの流儀」で連載しました。

ホークス「勝利は正義」 総勢120人超、屈指の競争環境
2022年、ペナントレース最終戦で逆転負けして2年ぶりのリーグ優勝を逃したプロ野球の福岡ソフトバンクホークス。11月末、福岡市内にスポンサー515社が集ったパーティー会場に、意味深長な複数の影絵が登場した。野球ファンなら見覚えのある選手たちのシルエットを指し示し、球団社長兼オーナー代行の後藤芳光は語った…続きを読む

ホークス、一歩先行く育成システム 日本初の4軍創設
優勝争いが熱を帯びていた2022年9月25日、大勝した試合後に福岡ソフトバンクホークスを象徴する3ショットが実現した。お立ち台に呼ばれたエース千賀滉大(米メッツに移籍)と捕手の甲斐拓也に適時打を放った牧原大成が加わり、場内を回ってファンの声援に応えたのだ…続きを読む

「データオタク」が支えるソフトバンク最速投手陣
普段、プロ野球パ・リーグの試合を見る機会が少ないセ・リーグのファンは、交流戦や日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスの投手陣に度肝を抜かれる。誰が出てきても当たり前のように150キロ超の剛速球。データ分析を手掛けるDELTA(東京・豊島)によると、2022年の直球の平均球速は12球団トップの148.2キロだった…続きを読む

ホークス「世界一の球団へ」 孫・王コンビのぶれない軸
「プロ野球選手見習い」の育成枠からはい上がり、福岡ソフトバンクホークスのエースとして活躍してきた千賀滉大がこのオフ、フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグのメッツに移籍した。長年にわたり海外志向を公言してきた千賀にとってはプロ入り13年目でようやく念願がかなったことになる…続きを読む