/

サッカー日本代表、チャレンジ精神示した再出発

(更新)

W杯カタール大会からの凱旋試合であり、再出発の船出でもある一戦で景気よく滑り出したいところだったが、南米の古豪はそれを許してくれなかった。ホームで勝ちきれなかった日本代表を責めるよりも、これだけの実力国が手合わせしてくれたことに感謝すべきだろう。

38分に日本のゴールを陥れたバルベルデの個人技は、W杯16強の余韻が残る日本に平手打ちを食らわすような一撃。こぼれ球をトラップする気などさらさらないというダイレクトシュートは、ボールのバウンド際を捉えるキックのお手本だ。ポストに当たったはね返りを自ら押し込む出足も含めて、レアル・マドリードの主力が見せた技術は世界基準そのものだった。

ただ、もしこれが結果を問われる舞台なら日本の打つ手も違った。じっと自陣でこらえて後半のカウンターに懸けたカタールでの成功体験に頼ることなく、主導権を握って攻めるのが目下のテーマだ。

攻撃の組み立てでは両SBが思い切って高い位置を取った。相手の圧力を受けてなかなかボールを前に運べず、MF堂安も「それほど機能しなかった」と認めるが、「W杯ではボールさえ持てなかった。ボールを持とうという意識は良かった」。簡単な取り組みでないことは承知の上だ。

先々を見据えた布石は選手起用にも見られた。代表デビュー戦の瀬古、2戦目の右SB菅原が入ったDFラインは粘り強く守り、海外組も含む代表戦は初体験の西村が同点ゴール。そんな新戦力に森保監督は「経験の浅い選手たちが楽しみな未来を見させてくれて、いいトライをしてくれた」。手応えも課題も、3年後のW杯へ向けた確かな収穫だ。

(本池英人)

三笘、さすがのプレー


89分に退くまで、三笘はさすがのプレーで沸かし続けた。試合が始まると早速、自陣からドリブルで相手陣内深くまでボールを運んだ。「最初の流れをつかむのも自分の役割」と三笘。後半には浅野にシュートチャンスを提供、屈強なウルグアイDF陣も変幻自在な動きに終始手を焼いていた。
それでも三笘は「代表には代表の難しさがある」と所属のブライトンとの勝手の違いを語った。スーパーサブ扱いだったW杯から主戦に番付は上がったが、周りに新しい選手が増えた中で「もう少し味方を助けながら、違いを出せればよかった」と反省も。ウルグアイの質の高さを認め、「南米のチームと2試合できるのはなかなかないこと」と次戦のコロンビア戦が楽しみな様子だった。
スポーツトップ

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

サッカー日本代表

サッカー日本代表の最新ニュースとコラムをまとめました。日本代表の試合日程や結果、代表候補の選手たちの日々の動向などの最新情報を読めます。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません