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混戦の箱根駅伝、主力が往路に 補欠登録で駆け引きも

(更新)
昨年11月の全日本大学駅伝7区を1位で終え、吉田圭太(右)にたすきを渡す青学大・神林勇太=共同

第97回東京箱根間往復大学駅伝が2、3日に行われる。新型コロナウイルス禍のなかで行われる今大会は例年にもまして混戦が予想される。総合2連覇が懸かる青学大、昨年11月の全日本大学駅伝を6年ぶりに制した駒大、2年ぶりの頂点を狙う東海大を中心に、優勝候補の有力校は往路に主力を投入しつつ、一部を補欠登録する戦略上の駆け引きも見られる。

青学大は2年連続で1区に吉田圭太(4年)を起用した。前回は区間7位。全日本ではトップでたすきを受けながら最終8区で4位に沈み、悔しい思いをしている。「最後の学生駅伝。悔いなく笑って終われるように全力で取り組みたい」。3000㍍障害で日本歴代2位をマークした順大の1年生、三浦龍司らスピードランナーとの勝負になりそうだが、エースで流れに乗れば優位に立てる。

青学大が中村唯翔(2年)を登録した「花の2区」は今回も実力者が集った。なかでも全日本で一騎打ちを繰り広げた駒大・田沢廉(2年)と東海大・名取燎太(4年)が再び相まみえる。田沢は3区を希望していたが、速さに加えて強さも求められるエース区間で勝負することになった。レースを動かし、流れを変えられる選手。駒大はここでライバルに先行し、主導権を握りたい。

名取も初めての2区起用。全日本のアンカー勝負で田沢に敗れた雪辱を期す。他にも1万㍍で27分55秒59の自己記録を持つ早大の太田直希(3年)ら多士済々。前回3区で区間新記録をたたき出し、総合5位の立役者になった東京国際大のイエゴン・ビンセント(2年)は補欠登録。2区にはルカ・ムセンビ(2年)が名を連ねており、いずれが出走してもレースをかき回す存在になりそうだ。

全日本大学駅伝8区で競り合う東海大の名取燎太(左)と駒大の田沢廉=共同

順位変動が起きやすい5区も勝負の鍵を握る重要区間。青学大は過去2度山上りを経験している竹石尚人(4年)を登録。前回は故障でメンバーから外れ、再挑戦するために留年を決意。最後の箱根路を駆け上り、往路のゴールテープを切れるか。ライバルの先着を阻止したい東海大は3年連続で西田壮志(4年)に託す。「4年間箱根の山だけを考えて練習してきた。山に強くしてもらった。最後は感謝の気持ちを持って挑みたい」と気を引き締める。

山上りには東洋大も自信を持っており、宮下隼人(3年)は前回区間賞。「持ち味は後半の強さ。前半はタイムを稼ごうと意識せず、後半の上りでどれだけ稼げるか。ペースアップが重要」。5区までに上位でつなげば山で存在感を発揮できそう。酒井俊幸監督の期待も大きい。

当日のメンバー入れ替えは箱根駅伝の見どころの一つ。今大会からメンバー変更できる人数が2日間計4人から6人に拡大し、戦術の幅が広がった。各監督の采配も見逃せず、青学大は主将の神林勇太(4年)や佐藤一世(1年)の起用に注目が集まる。東海大は主将の塩沢稀夕(4年)や石原翔太郎(1年)、駒大は準エースの小林歩(4年)や鈴木芽吹(1年)が補欠に回っているが当日の出走がありそうだ。

10区間全てに力のある選手を配置できる青学大に、13年ぶりの頂点を狙う上で先手を打ちたい駒大。高速駅伝に対応して復路まで粘り強く戦いたい東海大。そこに今季評価を上げる明大、太田と中谷雄飛の3年生二枚看板を擁する早大が絡んでくると、優勝の行方は混沌としてくる。各大学の思惑が交錯する中、主役に躍り出るチームはどこか。

(渡辺岳史)

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