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パラ日本、新時代の扉開く 全競技に選手、女性4割

開会式で入場する日本選手団(24日午後、東京都新宿区の国立競技場)

東京パラリンピックが24日、開幕した。日本代表の選手数は2004年アテネ大会(163人)を上回り、史上最多の254人。東京大会招致が決まって以降の強化の成果が試される大会となるはずが、新型コロナウイルス禍が直撃。延期の1年が有利に働くか、不利に働くか。世界のアスリートの動向も読めず、日本のメダル数は蓋を開けてみなければわからないのが正直なところだろう。

史上最多は開催国枠の恩恵があったからだ。これまで予選を勝ち抜けなかった5人制サッカー、ゴールボール男子は初めてのパラ出場となる。この結果、夏季大会としては初めて、日本は22の実施全競技に選手を送り込むことができた。

選手のうち63%が初出場。10代から60代までと年齢層も幅広く、女性の割合も史上最高の約42%。河合純一・選手団長は「(東京大会のテーマである)多様性と調和を象徴する選手団になった」と胸を張る。

開会式では色鮮やかな花火が上がった(24日午後、東京都新宿区)

日本パラリンピック委員会(JPC)はコロナ禍前の昨年2月、「メダルランキングで世界7位、金メダル20個」の目標を掲げた。前回の16年リオデジャネイロ大会で金メダルゼロに終わったことを考えれば野心的な数字だ。1年延期でも河合団長は「国際大会やランキングが止まっているので、判断するエビデンスがなく、変える議論はしていない」と話す。

ただ、錦の御旗として固執することはやめ、「選手一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮して、結果としてそうなればいい」(高橋秀文JPC副委員長)とトーンを落とした。

1年延期の中、コロナ禍での難しい調整を強いられ、代表を逃した有力選手がいた。進行性の病を抱えるアスリートにとっても延期は不利に働いたはずだ。逆に1年余分に練習できたおかげで代表権を勝ち取った選手も競泳、車いすラグビーなどにいる。「いってこい」の状況なのは世界各国同じだろう。

直前まで味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿を組めたり、蒸し暑さに慣れていたり、自国開催の利点を考えれば、さすがに金メダルゼロはなさそう。陸上、競泳、バドミントンが有力だ。だが、コロナに感染したら重症化するリスクもある選手がいるパラリンピック。安全安心な大会を貫徹して、選手それぞれが自己ベストを出すだけで金メダルに値するとたたえる方が、今回は正解かもしれない。

(摂待卓)

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