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万能の上田綺世 名FW輩出クラブの最新兵器

出番です! Jリーグ開幕㊦

今季でプロ3年目。体もたくましくなった上田は東京五輪のエース候補だ=共同

5年ぶりの覇権奪還に燃える鹿島は柳沢敦(引退)、大迫勇也(現ブレーメン)ら優れたFWを世に送り出すクラブとして知られる。そんな鹿島の最新鋭の兵器が上田綺世(22)だ。鹿島のみならず、今夏の東京五輪でも活躍が期待できる逸材である。

プロ3年目の今季、体がすっかりたくましくなった。「自ら大きくしようとしたわけじゃない。プレーに合わせて自然に体が大きくなってくれたって感じ」。伸び盛りの選手に共通の「あるある」だ。

2019年6月、ブラジルで開催されたコパ・アメリカに出場したときはまだ法大の3年生だった。日本代表デビューのチリ戦は決定機をことごとく外し、世界との距離を思い知らされた。帰国するや、入団が内定していた鹿島の門を前倒しでたたいた。2年目の昨季はプロの水に慣れ、26試合で10得点をマークした。

日本にはめずらしい万能のストライカー。多彩なシュートの形を持っている=共同

182㌢、76㌔の体軀(たいく)は世界基準からすると決して大型と呼べないが、剛の中にしなやかさを備えた、日本にあまりいないタイプのストライカーである。

開幕節で対戦する日本代表のGK権田(清水)が褒める。「ゴール前の動き出しは脅威。バリエーションも豊富」。ファーサイドで待ち構えて豪快にボレーをたたき込んだかと思うと、ニアに走り込んでGKの鼻先で合わすこともできる。裏志向が強く、ロングパスでもスルーパスでも絶妙なトラップで引き取って、冷静にGKの動きを読んで決められる。要は万能なのだ。

今季から背番号18をつける。サッカーを始めるきっかけをつくってくれた父親の晃さんが元ドイツ代表のユルゲン・クリンスマン(1990年ワールドカップ優勝メンバー)のファンだった。クリンスマンに憧れて父がつけた番号を、今度は息子がつける。「サッカーを始めたときから番号もポジションも、ずっと父のマネしていたので」

鹿島は今年クラブ創立30周年を迎える。「そんな記念すべき年に戦えることはうれしいし誇りでもある。タイトルを取ることが重要」と上田。就任2年目のザーゴ監督の下、チームの熟成は進み、昨季18得点のエベラウドと上田の2トップも破壊力を増しそう。背番号は昨年の36から半分に減ったけれど、ゴール数は2倍(20点)になってもおかしくない。上田が目標とする優勝も現実味を帯びてくる。

(武智幸徳)

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