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さあキャンプイン プロ仕様のグラウンドを準備

2月1日のキャンプインに向けてグラウンドを整備するスタッフ=横浜DeNAベイスターズ提供

日経電子版読者の皆さん、初めまして。横浜DeNAベイスターズで「チーム付広報」をしている渡辺雅弘です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、チーム付広報が普段どんな仕事をしているかご存じでしょうか。球団の広報にはいくつか担当分野があり、チーム付はその名前の通り、チームにベッタリと張り付いて情報を発信しています。

試合前はメディアの取材に立ち会い、試合中はベンチのなかで選手の談話を集めます。そして試合後には再び取材に対応します。球団スタッフのなかでは最も選手に近い存在といえます。

その仕事内容ゆえに、元プロ野球選手という肩書の人が多いのもチーム付広報の特徴です。12球団のチーム付広報のうち、だいたい7割くらいが元選手でしょうか。かくいう私も、2004年まで横浜ベイスターズで捕手をしていました。

仕事内容をざっと知っていただいたところで、ここからが本題です。今回はプロ野球のキャンプ準備についてご紹介します。プロ野球12球団が2月1日、沖縄県や宮崎県などで一斉にキャンプインするのは風物詩となっていますよね。それに先駆ける形で、チームの用具担当や施設担当のスタッフは10日くらい前には現地に入り、大がかりな準備を進めているんです。

スタッフが一つ一つ手作業で新シーズン用のヘルメットにチームロゴなどを貼り付けた=横浜DeNAベイスターズ提供

1月23日、10トントラック2台がベイスターズが1軍キャンプを張るアトムホームスタジアム宜野湾(沖縄県宜野湾市)に到着しました。スタッフが手作業でチームロゴを貼った新シーズン用のヘルメット、バッティングマシン10台、ボールは1000ダース以上……。トラックに積まれていたのはキャンプで使う野球用品の数々です。ファームの嘉手納キャンプも含めると、沖縄では計150~160人の選手・スタッフが2月いっぱい過ごします。もちろんグラブやバットなどは選手が各自持参しますが、チーム側が用意する野球関連用品は膨大な量になります。

横浜で積み込まれた大量の荷物は船便で沖縄へと送り出されます。そして沖縄に到着した荷物は陸路で球場へ。スタッフの仕事は現地で荷物を受け取って終わりではありません。メイン球場のグラウンドをきれいに整備したり、土を盛って仮設のブルペンを造ったり。そこにはプロならではの様々なこだわりがあります。例えば、ブルペンには「荒木田」という特別な土を使い、機械を使って固めていきます。投球プレートは丁寧に計測しながら寸分の曲がりもないように埋め込みます。こうやって選手がキャンプインを迎える前にプロ野球仕様の練習環境を整えていくんです。

器具を使い曲がりのないように投球プレートを埋め込む=横浜DeNAベイスターズ提供

さて、21年は新型コロナウイルスとにらみ合いながらのキャンプとなります。例年であれば大勢のファンが球場を訪れてくれて大いににぎわいますが、残念ながら今年は当面無観客での開催となります。選手も宿舎からの外出が制限されたり、スマートフォンのアプリで日々の行動の記録が求められたりすることになりそうです。

ファンの方々をお迎えできないこともあり、チーム付広報としてはメディアを通して選手の動きをしっかり発信していきたいところです。しかし、万が一にも選手の感染リスクを高めることがあってはなりません。選手とメディアの動線をどうやって分けるか、現地での取材対応の方法は……。球場運営の担当者たちと昨年から何度も何度も打ち合わせを行い、詳細なキャンプの取材ガイドラインを作成しました。

宜野湾でファンの方々と直接交流できないことがとても残念ですが、ベイスターズではキャンプの様子を球団公式SNSなどで配信していく予定です。ぜひそちらもチェックしてみてください!

(横浜DeNAベイスターズ チーム付広報 渡辺雅弘)

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