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巨人加入の梶谷、「継続」テーマに狙うは2年連続3割

15年目を新天地の巨人で迎える梶谷は、2年連続の打率3割を目標に掲げる=共同

巨人にフリーエージェント(FA)で新加入した梶谷隆幸は、DeNAで好成績を残した昨季からの取り組みに手応えを感じ、春季キャンプでも左翼方向を強く意識した打撃スイングを徹底している。明確なテーマを持った反復練習の積み重ねで狙うのは、自身初の2年連続打率3割。「新入社員の気持ち」とフレッシュな心境で飛び込んだ新天地で、プロ15年目のさらなる飛躍を目指す。

主力級の「S班」として東京ドームでキャンプインした第1クール、1軍本隊に先駆けて那覇市に入った沖縄キャンプ序盤とも、慌てずじっくりと自己流の土台づくりに努めた。フリー打撃では実戦時の豪快なスイングとは打って変わり、力感のないスイングで左翼方向へ打球を飛ばす姿が目立った。

1番打者でDeNA打線をけん引した2020年シーズンは、ともにセ・リーグ2位の打率3割2分3厘、140安打をマーク。シーズンが120試合制に短縮されながら、自身のキャリアで2番目となる19本塁打を放ち、確実性と長打力を兼ね備えた打撃力を存分に発揮した。

オフの自主トレ段階から、左翼方向を強く意識した打撃練習に取り組んでいる=球団提供・共同

昨季は、シーズン前の自主トレの段階から打撃練習で「逆方向」にあたる左翼を狙う意識を体に染み込ませたという。打率を高めようとの目的から、練習では引っ張るスイングを封印し、左翼方向へはじき返すための理想的なバットの出し方、打席での顔や体の向きを試行錯誤し続けた。

「こいつ本当に大丈夫か、おまえプロ野球選手かという打撃練習をしていますよ」と苦笑いしつつ、地味なルーティンが納得できる成績に結びついた経験が、確かな自信につながっている。昨季はそれまで以上に広角に打ち分ける巧みさが光り「実戦になってああいう練習が生きてくると感じたので、根気強く続けていく。昨年続けてきたことをそのまま体現できれば」。32歳の円熟期を迎え、新たな打撃の型を見いだした様子だ。

18年夏に右肩手術を受けた影響もあり、18年、19年はいずれも41試合の出場にとどまった。19年は若手の台頭もあり、長い2軍生活も味わった。浮き沈みのない安定した成績を残すため、鍵を握るのが丈夫な体づくりと考えている。「けが防止を一番に、細かくて小さい筋肉を重点的に鍛えてきた」。オフの期間は体幹や腹筋のトレーニングを重視し、走る量を例年より増やした上でキャンプに臨んでいる。

昨季は10人が起用され、固定できなかった巨人の1番打者。昨年12月の入団記者会見の席上、原辰徳監督が1番梶谷、2番坂本勇人の構想を明かすなど、リードオフマンとして寄せられる期待は大きい。

刺激を受ける成長株の松原。梶谷の加入はチーム内競争の活性化にもつながる=共同

「信頼を勝ち取りたいというのが一番。また違う野球を吸収できるのではないかという楽しみもある」と背番号13の新たなユニホームで挑む今季、周囲の雑音や重圧に負けず、復活を印象づけた昨季のような頼もしい姿を見せられるか。梶谷の存在感がチーム内で増せば、右翼の定位置取りを狙う5年目の松原聖弥、昨季チームで最も多く1番を務め、4年目で初の規定打席に到達した吉川尚輝らの尻に火を付けることは間違いない。レベルの高い競争を生む点でも、狙いどおりの補強となる。

(常広文太)

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